みず‐うり【水売り】
1 水が乏しい、または水質が悪い地域で、飲料用の水を売り歩いた商売。また、その人。 2 江戸時代、夏に、砂糖・白玉...
みず‐え【水絵】
1 水彩画。 2 浮世絵版画の一。輪郭に墨線を使用せず、紅・黄・緑などの淡色のみの色版で摺(す)ったもの。錦絵(に...
みず‐え【瑞枝】
みずみずしい若い枝。「柳の—」「滝の上の三船の山に—さししじに生ひたるとがの木のいや継ぎ継ぎに」〈万・九〇七〉
みず‐えのぐ【水絵の具】
水で溶いて使う絵の具。水彩画に用いる。
みず‐お【水緒/鐙靼】
馬具の名。鞍の腹から垂らして鐙(あぶみ)をつる皮のひも。みずお革。力革(ちからがわ)。
みず‐おおばこ【水大葉子】
トチカガミ科の一年草。川・水田などの水中に生える。葉はオオバコに似て、紫褐色。8〜10月、花茎を水面に伸ばし、淡紅...
みずお‐がね【水緒金/鐙靼鉄】
水緒を受ける金具。鉸具頭(かこがしら)。
みず‐おけ【水桶】
水を入れる桶。
みず‐おしろい【水白粉】
液状のおしろい。
みず‐おち【水落ち】
水が流れ落ちること。また、その場所。
みず‐おち【鳩尾】
《「水落ち」の意》「みぞおち」に同じ。
みず‐おと【水音】
水の流れる音。また、水滴の落ちる音。
みず‐およぎ【水泳ぎ】
すいえい。「弁天ぼりに—の折も」〈一葉・たけくらべ〉
みず‐かい【水飼い】
家畜に水を与え飲ませること。「—場」
みず‐か・う【水飼ふ】
[動ハ四]牛や馬に水を飲ませる。「さ檜隈(ひのくま)檜隈川に馬留め馬に—・へ我よそに見む」〈万・三〇九七〉
みず‐かえ【水替え】
1 桶や樽などにためてある水を入れかえること。 2 井戸の古い水やごみをすっかりかい出して、掃除すること。井戸替え。
みず‐かがみ【水鏡】
水面に姿が映っていること。水面に顔や姿を映して見ること。
みずかがみ【水鏡】
鎌倉初期の歴史物語。3巻。中山忠親の著といわれる。成立年代未詳。神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編...
みず‐かき【水掻き/蹼】
水鳥・カエル・カモノハシなどにみられる、足指の間にある薄い膜。皮膚のひだから形成されたもので、泳ぐときに水をかく。
みず‐がき【瑞垣/瑞籬/水垣】
《古くは「みずかき」》神社などの周囲に設けた垣根。また、神霊の宿ると考えられた山・森・木などの周囲に巡らした垣。玉...
みず‐かぎょう【水稼業】
「水商売」に同じ。
みず‐かけ【水掛(け)】
1 水をかけること。 2 「水祝い」に同じ。
みずかけ‐まつり【水掛(け)祭(り)】
参詣人などが水を掛ける祭り。神輿(みこし)と担ぎ手に水をかける東京深川の深川祭や、タイで新年を祝うソンクラーンなど...
みずかけむこ【水掛聟】
狂言。田畑の水争いで舅(しゅうと)と聟がけんかになり、そこへ来た娘が夫の味方をして舅を倒す。
みずかけ‐ろん【水掛(け)論】
両者が互いに自説にこだわって、いつまでも争うこと。また、その議論。互いに自分の田に水を引こうと争うことからとも、水...
みず‐かげ【水陰】
水辺の物陰。
みず‐かげ【水影】
1 水面に映る物の姿。また、姿を映している水面。 2 水面の照り返し。
みずかげ‐ぐさ【水陰草】
1 水辺の物陰に生えた草。和歌では多く天の川をいう。「天の川—の秋風になびかふ見れば時は来にけり」〈万・二〇一三〉...
みず‐かげん【水加減】
料理などで、水を入れる分量の程度。水の入れぐあい。「炊飯の—」
みず‐かさ【水嵩】
川・湖・池などの水の量。水量。みかさ。「雨で川の—が増す」
みず‐かね【水銀】
《後世は「みずがね」とも》「すいぎん(水銀)」に同じ。「節ごとに—の露すゑさせて」〈宇津保・国譲上〉
みずかね‐の‐かす【水銀の滓】
「はらや」に同じ。〈和名抄〉
みず‐かび【水黴】
ミズカビ目ミズカビ属の菌類の総称。水中で生活し、動植物の死体などに生え、毛状の菌糸体を伸ばす。
みず‐かぶり【水被り】
宮城県登米(とめ)市北部、米川地区で毎年2月に行われる火伏せの祭り。顔に煤(すす)を塗り身体に注連縄(しめなわ)を...
みず‐かまきり【水蟷螂】
タイコウチ科の昆虫。池沼のやや深くにすみ、体は細長く、体長約4.5センチ。腹端にほぼ同じ長さの呼吸管をもち、水面に...
みず‐がみ【水髪】
《「みずかみ」とも》油をつけず、水ばかりで結ったり整えたりした髪。
みずかみ‐つとむ【水上勉】
[1919〜2004]小説家。福井の生まれ。幅広い題材と、弱者に向けられた温かいまなざしで数多くの作品を執筆し、昭...
みず‐がやつり【水蚊帳釣/水蚊屋吊】
カヤツリグサ科の多年草。水田や沼地に生え、高さ約70センチ。茎は三角柱で太く、葉は長い線形で数枚出る。秋に、3、4...
み‐ず‐から【自ら】
《「み(身)つから」の音変化。「つ」は「の」の意の助詞。身そのもの、の意》 [名]自分。自分自身。「彼は—の力で勝...
みず‐から【水辛】
江戸時代の上方の菓子。昆布でサンショウの実を包んだもの。
みず‐からくり【水絡繰り/水機関】
水の落差を応用して人形を動かしたり、細い管から水を噴き出させたりする仕掛け。また、それを用いた見世物。江戸時代、大...
自(みずか)ら持(じ)・する
自分で自分を引きしめてくずれないようにする。「大事を前に—・する」
自(みずか)ら直(なお)きの箭(や)を恃(たの)まば百世(ひゃくせい)矢(や)無(な)からん
《「韓非子」顕学から》手を加えないで天然のままでまっすぐな矢ができるのを待っていたら、百代たっても矢は得られないだ...
自(みずか)ら卑(ひく)うすれば尚(たっと)し
《「史記」商君伝から》自分のほうからへりくだった態度でいれば、自然に人から尊敬される。
自(みずか)ら墓穴(ぼけつ)を掘(ほ)る
自分で自分を破滅に導く。
水(みず)があ・く
1 競泳・ボートレースなどで、一身長または一艇身以上の差がつく。 2 競争する者どうしの間に差がつく。「他社との間...
水(みず)が合(あ)わ◦ない
その土地の環境になじめない。また転じて、組織などに適応できない。「新しい職場の—◦ない」
みず‐がい【水貝】
生のアワビを塩洗いして身を締め、角切りにして氷を入れた塩水に浮かせた料理。三杯酢などで食べる。《季 夏》
みずがき‐の【瑞垣の】
[枕] 1 布留(ふる)の社の垣は古く久しい意から、「久し」にかかる。「—久しき時ゆ恋すれば」〈万・三二六二〉 2...
みずがき‐やま【瑞牆山】
山梨県北部、北杜(ほくと)市の長野県境近くにある山。標高2230メートル。黒雲母(うんも)花崗(かこう)岩からなり...