みず‐かい【水飼い】
家畜に水を与え飲ませること。「—場」
みず‐か・う【水飼ふ】
[動ハ四]牛や馬に水を飲ませる。「さ檜隈(ひのくま)檜隈川に馬留め馬に—・へ我よそに見む」〈万・三〇九七〉
みず‐かえ【水替え】
1 桶や樽などにためてある水を入れかえること。 2 井戸の古い水やごみをすっかりかい出して、掃除すること。井戸替え。
みず‐かがみ【水鏡】
水面に姿が映っていること。水面に顔や姿を映して見ること。
みずかがみ【水鏡】
鎌倉初期の歴史物語。3巻。中山忠親の著といわれる。成立年代未詳。神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編...
みず‐かき【水掻き/蹼】
水鳥・カエル・カモノハシなどにみられる、足指の間にある薄い膜。皮膚のひだから形成されたもので、泳ぐときに水をかく。
みず‐がき【瑞垣/瑞籬/水垣】
《古くは「みずかき」》神社などの周囲に設けた垣根。また、神霊の宿ると考えられた山・森・木などの周囲に巡らした垣。玉...
みず‐かぎょう【水稼業】
「水商売」に同じ。
みず‐かけ【水掛(け)】
1 水をかけること。 2 「水祝い」に同じ。
みずかけ‐まつり【水掛(け)祭(り)】
参詣人などが水を掛ける祭り。神輿(みこし)と担ぎ手に水をかける東京深川の深川祭や、タイで新年を祝うソンクラーンなど...
みずかけむこ【水掛聟】
狂言。田畑の水争いで舅(しゅうと)と聟がけんかになり、そこへ来た娘が夫の味方をして舅を倒す。
みずかけ‐ろん【水掛(け)論】
両者が互いに自説にこだわって、いつまでも争うこと。また、その議論。互いに自分の田に水を引こうと争うことからとも、水...
みず‐かげ【水陰】
水辺の物陰。
みず‐かげ【水影】
1 水面に映る物の姿。また、姿を映している水面。 2 水面の照り返し。
みずかげ‐ぐさ【水陰草】
1 水辺の物陰に生えた草。和歌では多く天の川をいう。「天の川—の秋風になびかふ見れば時は来にけり」〈万・二〇一三〉...
みず‐かげん【水加減】
料理などで、水を入れる分量の程度。水の入れぐあい。「炊飯の—」
みず‐かさ【水嵩】
川・湖・池などの水の量。水量。みかさ。「雨で川の—が増す」
みず‐かね【水銀】
《後世は「みずがね」とも》「すいぎん(水銀)」に同じ。「節ごとに—の露すゑさせて」〈宇津保・国譲上〉
みずかね‐の‐かす【水銀の滓】
「はらや」に同じ。〈和名抄〉
みず‐かび【水黴】
ミズカビ目ミズカビ属の菌類の総称。水中で生活し、動植物の死体などに生え、毛状の菌糸体を伸ばす。
みず‐かぶり【水被り】
宮城県登米(とめ)市北部、米川地区で毎年2月に行われる火伏せの祭り。顔に煤(すす)を塗り身体に注連縄(しめなわ)を...
みず‐かまきり【水蟷螂】
タイコウチ科の昆虫。池沼のやや深くにすみ、体は細長く、体長約4.5センチ。腹端にほぼ同じ長さの呼吸管をもち、水面に...
みず‐がみ【水髪】
《「みずかみ」とも》油をつけず、水ばかりで結ったり整えたりした髪。
みずかみ‐つとむ【水上勉】
[1919〜2004]小説家。福井の生まれ。幅広い題材と、弱者に向けられた温かいまなざしで数多くの作品を執筆し、昭...
みず‐がやつり【水蚊帳釣/水蚊屋吊】
カヤツリグサ科の多年草。水田や沼地に生え、高さ約70センチ。茎は三角柱で太く、葉は長い線形で数枚出る。秋に、3、4...
み‐ず‐から【自ら】
《「み(身)つから」の音変化。「つ」は「の」の意の助詞。身そのもの、の意》 [名]自分。自分自身。「彼は—の力で勝...
みず‐から【水辛】
江戸時代の上方の菓子。昆布でサンショウの実を包んだもの。
みず‐からくり【水絡繰り/水機関】
水の落差を応用して人形を動かしたり、細い管から水を噴き出させたりする仕掛け。また、それを用いた見世物。江戸時代、大...
自(みずか)ら持(じ)・する
自分で自分を引きしめてくずれないようにする。「大事を前に—・する」
自(みずか)ら直(なお)きの箭(や)を恃(たの)まば百世(ひゃくせい)矢(や)無(な)からん
《「韓非子」顕学から》手を加えないで天然のままでまっすぐな矢ができるのを待っていたら、百代たっても矢は得られないだ...
自(みずか)ら卑(ひく)うすれば尚(たっと)し
《「史記」商君伝から》自分のほうからへりくだった態度でいれば、自然に人から尊敬される。
自(みずか)ら墓穴(ぼけつ)を掘(ほ)る
自分で自分を破滅に導く。