み‐の‐のち【身の後】
死んだのち。死後。「—には金(こがね)をして北斗をささふとも」〈徒然・三八〉
みの‐は【美濃派】
蕉門の各務支考(かがみしこう)が美濃に興した俳諧の一派。俳風は平俗浅薄であったが、地方に大きな勢力を築いた。獅子門...
みの‐ばり【蓑貼り】
襖(ふすま)などの下張りの一。紙の上部と中部だけのりづけをし、下部はのりづけしないで蓑のように重ねてはっていくもの。
みの‐ばん【美濃判】
美濃紙の大きさの型紙。半紙よりやや大きい。美濃紙判。
みのひ‐の‐せちえ【巳の日の節会】
大嘗祭の時、巳の日に行われる主基(すき)の節会。饗宴を張り、国司から多米都物(ためつもの)・挿頭(かざし)・和琴な...
みのひ‐の‐はらえ【巳の日の祓】
陰暦3月上の巳の日に、人形(ひとがた)に身のけがれなどを移して川や海に流し捨てた行事。上巳(じょうし)の祓。その名...
みの‐ふう【美濃風】
⇒美濃派
みの‐ぶとん【三幅布団】
幅を三幅(みの)の大きさに作った布団。ふつう掛け布団は五幅(いつの)に作る。みの。
身(み)の振(ふ)り方(かた)
将来の生活に関する方針。「退職後の—を考える」
みのぶ【身延】
山梨県南西部、南巨摩(みなみこま)郡の地名。富士川が貫流。身延山久遠寺(くおんじ)の門前町。
み‐の・ぶ【見延ぶ】
[動バ下二] 1 遠くを見る。「目を—・べて、此の僧をいかにも思ひたる気色もなくありける」〈今昔・二〇・三九〉 2...
みのぶがわうらふじ【身延川裏不二】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品。当初企画された36作に追加して摺られた10作のひとつ。身延...
みのぶ‐さん【身延山】
山梨県南西部の山。標高1153メートル。日蓮宗総本山の久遠寺(くおんじ)がある。 久遠寺の山号、また通称。
みのぶさん‐だいがく【身延山大学】
山梨県南巨摩(みなみこま)郡身延町にある私立大学。平成7年(1995)に開設された、仏教学部の単科大学。
みのぶ‐さんち【身延山地】
山梨県南西部と静岡県北部の境に広がる山地。西側の赤石山脈、東側の富士川にはさまれた位置にある。最高峰は山伏(やんぶ...
みのぶ‐せん【身延線】
静岡県の富士から富士宮・身延を経て甲府に至るJR線。長さ88.4キロ。昭和3年(1928)全通。
みのぶ‐ちょう【身延町】
⇒身延
みのぶ‐まいり【身延参り】
身延山久遠寺に参詣すること。
みのべ【美濃部】
姓氏の一。 [補説]「美濃部」姓の人物美濃部達吉(みのべたつきち)美濃部亮吉(みのべりょうきち)
みのべ‐たつきち【美濃部達吉】
[1873〜1948]憲法学者・行政法学者。兵庫の生まれ。東大教授。天皇機関説を唱え、君権絶対主義を唱える上杉慎吉...
みのべ‐りょうきち【美濃部亮吉】
[1904〜1984]経済学者・政治家。東京の生まれ。達吉の長男。東京教育大教授。昭和42年(1967)東京都知事...
み‐の‐ほど【身の程】
自分の身分や能力などの程度。分際(ぶんざい)。「少しは—をわきまえたほうがいい」
みのほど‐しらず【身の程知らず】
[名・形動]自分の身分や能力などの程度をわきまえないこと。また、そのさまや、その人。「—な(の)要求」
みのぼし‐だいこん【美濃干し大根】
守口(もりぐち)大根を干したもの。美濃・尾張地方の名産。みのぼし。
みの‐ぼり【美濃彫】
美濃で室町時代から江戸時代の元禄年間(1688〜1704)ごろまで行われた彫金技法。また、その作品。刀装金具などが...
みの‐ぼん【美濃本】
美濃紙を二つに折った大きさの和本。
み‐の‐まわり【身の回り】
衣類・装身具・文房具など、日常生活に必要なこまごまとした物。また、自分の周囲。身辺。そこから生じる雑用。「—の世話...
みのまわりひんたんぽ‐とくやく【身の回り品担保特約】
自動車保険における特約の一つ。車両保険が適用される事故を起こした際に、車両保険では補償対象外である車内・トランク内...
みのみかわ‐こうげん【美濃三河高原】
岐阜県南東部の美濃高原と愛知県北東部の三河高原の総称。陶土が豊富で、陶磁器生産地として知られる。
みのむし
三浦哲郎の短編小説。「新潮」誌、平成6年(1994)1月号に発表。平成7年(1995)、第22回川端康成文学賞受賞。
みの‐むし【蓑虫】
ミノガ科のガの幼虫。口から糸を出して小枝や葉の小片をつづり合わせ、筒状の巣を作ってすむ。雄は羽化して巣から出るが、...
み‐の‐も【水の面】
水の表面。すいめん。みなも。「—に映る月の影」
みの‐もの【美濃物】
美濃の刀工が鍛えた刀の総称。鎌倉末期から始まり、室町時代に最も栄えた。関物などが代表的。
みの‐やき【美濃焼】
美濃国の南東部、現在の岐阜県多治見市を中心に産する陶磁器。桃山時代に志野焼・織部焼・黄瀬戸などが焼造された。多治見焼。
み‐のり【実り/稔り】
1 草木や穀物などが実を結ぶこと。「—の秋」「稲の—がいい」 2 努力してよい結果を得ること。成果。「—ある研究」
み‐のり【御法】
1 仏法を尊んでいう語。 2 法令を尊んでいう語。「商(あき)返し領(を)すとの—あらばこそ吾が下衣返したまはめ...
みのり‐の‐あき【実りの秋/稔りの秋】
秋が、穀物や果物などの収穫が多くなる季節であることをいう語。
みのり‐の‐はな【御法の花】
《「法華」の訓読みから》法華経。また、蓮(はす)の花。
み‐の・る【実る/稔る】
[動ラ五(四)]《「実(み)乗(の)る」の意》 1 草木や穀物などが実を結ぶ。また、実が熟する。「ミカンが—・る」...
ミノルカ
鶏の一品種。ふつう全身黒色で、卵用種。原産地のミノルカ島から英国に輸入。
ミノルカ‐とう【ミノルカ島】
メノルカ島の英語名。
実(みの)るほど頭(あたま)の下(さ)がる稲穂(いなほ)かな
稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくる。学徳が深まると、かえって他人に対し謙虚になることのたとえ。実るほど頭...
実(みの)るほど頭(こうべ)を垂(た)れる稲穂(いなほ)かな
「実るほど頭(あたま)の下がる稲穂かな」に同じ。
み‐の‐わた【三焦/三膲】
⇒さんしょう(三焦)
み‐はい【未配】
配当や配給などがまだないこと。「—の株式」
エミネスク
[1850〜1889]ルーマニアの国民詩人。貧窮のなかで、ルーマニア語の美しさを駆使した叙情詩を残した。のち、精神...
ブルガーコフ
[1891〜1940]ソ連の小説家・劇作家。幻想的手法と風刺によって革命後の現実を描き、暗に新政権を批判した。死後...
アルツィバーシェフ
[1878〜1927]ロシアの小説家。帝政末期の近代主義的潮流の中で、虚無的で、性におぼれた人間を描いた。十月革命...
ショーロホフ
[1905〜1984]ソ連の小説家。革命前後の内戦と階級闘争に取材した大作を発表。1965年ノーベル文学賞受賞。小...
イリーン
[1895〜1953]ソ連の児童科学物語作家。本名、イリア=ヤコブレビチ=マルシャーク(Il'ya Yakovle...