みみず‐がき【蚯蚓書き】
みみずがはい回ったようなへたな文字の書き方。また、その文字。「姫宮、—にせさせ給へる」〈栄花・ゆふしで〉
みみ‐ずく【木菟/鴟鵂/角鴟】
フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のような羽毛をもつものの総称。オオコノハズクをさすことが多い。《季 冬》「—のほうと追...
みみ‐ずく【耳蝉】
1 ミミズク科の昆虫。体長18ミリくらいで、暗褐色か赤褐色。胸部背面に耳状突起が一対あり、前から見ると鳥のミミズク...
みみずく‐どぐう【木菟土偶】
土偶の一種。縄文時代の後期から晩期にかけて主に関東地方でつくられたもの。刻み目を施した隆帯で輪郭を縁取り、円盤で両...
みみずのたわこと【みみずのたはこと】
徳冨蘆花の随筆集。大正2年(1913)刊。武蔵野での半農生活、自然の情趣の記録などを収める。
蚯蚓(みみず)ののたくったよう
へたな筆跡のたとえにいう。「—な字」
みみず‐ばれ【蚯蚓脹れ】
皮膚をひっかくなどした傷が、細長く赤くはれること。また、その傷。
みみ‐せせ【完骨】
耳の後ろにある小高い部分。また、その部分の骨。「いまだ—には昔の垢の名残も見え」〈浮・男色大鑑・三〉
みみ‐せん【耳栓】
防音や防水のために、耳に詰める栓。
みみ‐そうだん【耳相談】
互いに耳もとでひそひそと相談すること。
みみ‐そしょう【耳訴訟】
耳もとへ口を寄せて話すこと。耳打ち。「旦那へ—して」〈滑・続膝栗毛・一一〉
みみ‐だ・つ【耳立つ】
[動タ五(四)]《「みみたつ」とも》 1 その音が特に耳につく。耳障りに聞こえる。「あまりに—・ちすぎて不愉快であ...
みみ‐たぶ【耳朶/耳埵】
[名・形動] 1 耳の下に垂れ下がったやわらかな部分。じだ。みみたぼ。みみたび。 2 《1の厚いのを福相とする俗説...
みみ‐たぼ【耳朶/耳埵】
「みみたぶ」の音変化。「—が火の如くかっと真紅(まっか)になり」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
みみ‐だた・し【耳立たし】
[形シク]耳障りである。「—・しくおぼゆるままに」〈也哉抄〉
みみ‐だま【耳玉】
1 耳につけて飾りとする小さな玉。 2 海女が潜水する際、耳に水が入らないように栓として用いる玉。
みみ‐だらい【耳盥】
左右に耳状の取っ手のついた小形のたらい。多く漆器で、鉄漿付(かねつ)けの際、口をすすぐのに用いた。→角盥(つのだらい)
みみ‐だれ【耳垂れ】
耳の穴から膿(うみ)のような分泌物が出る状態。また、その分泌物。外耳・中耳の炎症でみられる。耳漏(じろう)。
みみ‐だんごう【耳談合】
耳打ちをして話し合うこと。耳相談。「大事なきことを深くとりなし、—なんどをして」〈甲陽軍鑑・一三〉
みみ‐ちか・し【耳近し】
[形ク]《「みみぢかし」とも》 1 すぐ近くに聞こえる。「松風いと—・う心細く聞こえて」〈更級〉 2 聞きなれてい...
ミミック
1 他人の動作・言葉などを模倣すること。また、その人。 2 パントマイムの役者、および作者。 3 せりふ劇やオペラ...
ミミック
《monolithic microwave integrated circuit》モノリシック(単一)マイクロ波集...
みみっち・い
[形]細かくて、けちくさい。しみったれている。「—・い料簡」 [派生]みみっちさ[名]
みみ‐つき【耳付き】
1 耳のかっこう・ようす。 2 耳がついていること。また、そのもの。「—の鍋(なべ)」
みみ‐づか【耳塚】
戦で首の代わりに切りとった敵兵の耳を埋めた塚。特に、文禄・慶長の役の際の京都東山方広寺大仏殿西のものが有名。
みみ‐と・し【耳疾し/耳聡し】
[形ク]聴覚が鋭い。耳ざとい。「忍びやかに言ひけるを—・く聞きて」〈宇治拾遺・四〉
耳(みみ)留(とど)ま・る
「耳とまる」に同じ。「あまりおどろおどろしき事と—・りける」〈源・東屋〉
耳(みみ)留(とど)・む
「耳とむ」に同じ。「聞き置き給へる女(むすめ)なれば、ゆかしくて—・め給へるに」〈源・帚木〉
耳(みみ)留(と)ま・る
聞いて注意が向く。耳にとまる。「たちはき、落窪の君の上を語り聞こえければ、少将—・りて」〈落窪・一〉
耳(みみ)留(と)・む
注意して聞く。聞いて心にとめる。「何となく言の葉ごとに—・めて」〈右京大夫集〉
みみ‐どお・い【耳遠い】
[形][文]みみどほ・し[ク] 1 聴覚が鈍い。耳がよく聞こえない。「年のせいで—・くなる」 2 聞きなれない。聞...
みみ‐どくしょ【耳読書】
オーディオブックなどを利用して、書籍の朗読を聞くこと。
みみ‐どしま【耳年増】
聞きかじりの知識だけが豊富な若い女性。多く、性的な知識についていう。
みみな‐ぐさ【耳菜草】
ナデシコ科の越年草。道端に生え、高さ15〜25センチ。根元から枝分かれし、茎は暗紫色。茎・葉に毛がある。葉は卵形で...
みみなしほういち【耳無し芳一】
日本の昔話。盲目の琵琶法師芳一が、平家の亡霊に招かれて夜ごと平家物語を語る。心配した和尚が芳一の全身に経文を書いて...
みみなし‐やま【耳成山】
奈良県橿原(かしはら)市にある山。標高139メートル。大和三山の一。
みみ‐なり【耳鳴り】
実際には音がしていないのに、耳の奥で何かが鳴るように感じられること。頭部外傷・耳の病気・高血圧などの際に現れる。耳...
みみ‐なれ【耳慣れ/耳馴れ】
耳なれていること。聞きなれていること。「—にて侍れば、今はじめて、いかにも物を思ひ侍らず」〈源・真木柱〉
みみ‐な・れる【耳慣れる/耳馴れる】
[動ラ下一][文]みみな・る[ラ下二]たびたび聞いて珍しくなくなる。聞きなれる。「—・れない言葉」
耳(みみ)に当(あ)た・る
聞いて不愉快になる。「—・る陰口」
耳(みみ)に入(い)・れる
1 情報などを知らせる。「とりあえず—・れておく」 2 聞いて知る。小耳にはさむ。「例会で—・れた話」
耳(みみ)に掛(か)・ける
⇒掛ける8㋑
耳(みみ)に釘(くぎ)
聞いている相手の急所をつくこと。「何心なくいふ詞、姫君の—、むっとしたる御顔付」〈浄・時頼記〉
耳(みみ)に逆(さか)ら・う
聞いて不愉快に感じる。また、そういうことを言う。「忠言—・う」
耳(みみ)に障(さわ)・る
聞いて不愉快に感じる。また、耳にとまる。「—・る音」
耳(みみ)に◦する
聞く。耳に入ってくる。「気になる話を—◦する」
耳(みみ)に胼胝(たこ)がで・きる
同じことを何度も聞かされて、嫌になる。「—・きるほど聞かされる」
耳(みみ)に立(た)・つ
聞こえて気になる。耳にとまる。「隣室のテレビの音が—・つ」
耳(みみ)に付(つ)・く
1 聞いた音や声などが気になり、忘れられなくなる。「その歌は今も—・いて離れない」 2 同じ音や声が何度も耳に入っ...
耳(みみ)に留(と)ま・る
聞こえてきて、それに注意が向く。また、聞いたことが気になって耳に残る。「捨てぜりふが—・る」