み‐そ【三十】
数のさんじゅう。「—日(か)」「—路」
みそ【味噌】
1 調味料の一。大豆を蒸してつき砕き、麹(こうじ)と塩を加えて発酵させたもの。原料の米麹・麦麹・豆麹の別により米味...
み‐そ【御衣】
《後世「みぞ」とも》貴人を敬って、その衣服をいう語。おんぞ。「いと寒きに—一つ貸し給へ」〈大和・一六八〉
みそ‐あえ【味噌和え/味噌韲え】
魚肉・野菜などを味噌であえること。また、あえたもの。
みそ‐あん【味噌餡】
白餡に白味噌を加えたもの。柏餅などに用いる。
み‐そう【御荘】
貴人を敬って、その荘園をいう語。「領じ給ふ—、御牧(みまき)よりはじめて」〈源・須磨〉
みそ‐うず【味噌水/糝】
味噌を入れて煮た雑炊。「昨日の法師子の稲にてしたる御—」〈著聞集・一八〉
みそ‐か【三十日/晦日】
1 月の30番目の日。転じて、月の最後の日。つごもり。「一一月の—」 2 30日の間。30日間。「ただ日の経(へ)...
みそか【密か】
[形動ナリ]人に知られないようにこっそりするさま。ひそか。「人にも知らさせ給はで、—に花山寺におはしまして」〈大鏡...
みそか‐お【密か男】
「みそかおとこ」に同じ。「—の首代(くびしろ)なり」〈読・近世説美少年録・三〉
みそか‐おとこ【密か男】
忍んで人妻のもとへ通う男。また、夫のある女がそのような男をもつこと。密夫。間男(まおとこ)。みそかお。「妻(め)の...
みそ‐かけ【御衣懸け】
《「みぞかけ」とも》衣服などを掛けておく家具。衣桁(いこう)。「練緒染緒(さみを)の—にせむ」〈催馬楽・高砂〉
みそか‐ごころ【密か心】
人に隠しだてする心。ひそかな恋心。「—つきたる、ものの娘などは」〈源・蛍〉
みそか‐ごと【密か事】
1 秘密のこと。ないしょごと。「—して父母などに見られしに驚く小児に似たりき」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 男女がひそ...
みそか‐しょうがつ【晦日正月】
太陽暦の1月31日。正月の終わりの日として祝う所もある。
みそか‐ぜち【晦日節】
中部地方などで、正月のみそかに新しく餅(もち)をついて神に供え、松の内に年始回りに行けなかった親類を訪問すること。...
みそか‐そば【三十日蕎麦/晦日蕎麦】
月の末日、特に大みそかに、細く長くの意を込めて食うそば。関西では、つごもりそば。《季 冬》「命ありとてもかくても—...
みそ‐カツ【味噌カツ】
豚カツに、豆味噌と出し汁や調味料を合わせて煮込んだ味噌だれをかけた料理。名古屋市の名物。
三十日(みそか)に月(つき)が出(で)る
《陰暦で、月の末日には月が出ないところから》ありえないことのたとえ。
みそか‐ぬすびと【密か盗人】
こそどろ。「—の、さるべきものの隈々(くまぐま)にゐて見るらむをば誰かは知る」〈枕・一二四〉
みそか‐ばらい【三十日払い/晦日払い】
その月の末日にまとめて支払いをすること。みそか勘定。
味噌(みそ)が腐(くさ)・る
「糠味噌(ぬかみそ)が腐る」に同じ。
みそ‐がゆ【味噌粥】
味噌汁で煮たかゆ。
みそがわ‐そう【味噌川草】
シソ科の多年草。深山の河原などに群生し、高さ60〜90センチ。茎は四角柱で枝分かれせず、葉は狭卵形で対生する。夏か...
み‐そぎ【禊】
1 身に罪や穢(けが)れのある者、また神事に従事しようとする者が、川や海の水でからだを洗い清めること。 2 陰暦6...
みそ‐ぎ【御衣木】
神仏の像を作るのに用いる木材。「ちはやぶる香椎(かしひ)の宮のあや杉は神の—に立てるなりけり」〈新古今・神祇〉
みそぎ‐がわ【禊川】
みそぎをする川。特に、夏越(なごし)の祓(はらえ)の神事を行う川。《季 夏》
みそぎ‐きょう【禊教】
教派神道の一。井上正鉄(いのうえまさかね)を祖とし、明治初期に教団化。明治27年(1894)に一派独立。生活と密着...
みそぎ‐はらえ【禊祓】
穢れを除く祓い清めの行事。
みそ‐くそ【味噌糞】
[形動]「くそみそ」に同じ。「—にけなす」
み‐そ・ぐ【禊ぐ】
[動ガ四]《「み(身)そそ(濯)ぐ」の音変化かという》みそぎをする。「天の川原に出で立ちて—・ぎてましを」〈万・四二〇〉
みそ‐け【味噌気】
1 食物に含まれる味噌の味。また、その程度。 2 手前味噌の気味があること。「日和見の—で傘を下げて出る」〈柳多留・初〉
みそ‐こうじ【味噌麹】
味噌の原料とする麹。
みそ‐こし【味噌漉し】
味噌をこして、かすを取り去るために使う道具。曲げ物の底に細かい網を張ったもの。みそこしざる。
み‐そこない【見損ない】
見損なうこと。見あやまること。「アンパイアの—」
み‐そこな・う【見損なう】
[動ワ五(ハ四)] 1 見あやまる。見まちがう。「隣り合った番号と—・う」 2 評価をあやまる。「君を—・っていた...
みそこなわ・す【見そこなはす】
[動サ四]《尊敬の意の動詞「見す」の連用形「みし」と、「行う」に尊敬の助動詞「す」の付いた「おこなわす」とが複合し...
みそ‐ご・い
[形]《近世語》しつこい。「—・い衣裳着たる厚鬢(あつびん)どもが」〈艶道通鑑・一〉
みそ‐さざい【鷦鷯】
スズメ目ミソサザイ科の鳥。全長約10センチで日本産で最小の鳥の一。全体に濃い茶色で細かい黒斑がある。日本では漂鳥で...
み‐そしき【未組織】
まだ組織されていないこと。
みそしき‐ろうどうしゃ【未組織労働者】
労働組合に加入していない労働者。また、所属する企業内に労働組合を持たない労働者。
みそ‐しる【味噌汁】
野菜・豆腐・海藻・貝などを実にして、だし汁に味噌を溶かした汁物。おみおつけ。
みそ‐じ【三十/三十路】
《古くは「みそち」》 1 30歳。「—を越える」→十路 2 30。みそ。「—あまり二つの相(かたち)八十(やそ)種...
ミソジニー
女性嫌悪。女嫌い。⇔ミサンドリー。
みそ‐すり【味噌擂り】
1 擂り鉢で味噌をすること。大豆や麦の粒が残っているのをこなすために行う。 2 おせじを言ってへつらうこと。また、...
みそすり‐ぼうず【味噌擂り坊主】
寺で、炊事などの雑用をする下級の僧。転じて、僧をののしっていう語。
みそ‐せんべい【味噌煎餅】
小麦粉・砂糖に味噌を加えてこね、両面を焼いたせんべい。
みそ‐だま【味噌玉】
⇒玉味噌(たまみそ)
みそっ‐かす【味噌っ滓】
《「みそかす」の音変化》 1 すった味噌をこしたかす。 2 子供の遊びなどで、一人前に扱ってもらえない子供。みそっこ。
みそっ‐ぱ【味噌っ歯】
子供に多い、欠けて黒くなった歯。また、乳歯の虫歯。みそは。