水(みず)流(なが)れて元(もと)の海(うみ)に入(い)り月(つき)落(お)ちて天(てん)を離(はな)れず
《「甲陽軍鑑・一二」から》水は流れても元の海に入るし、月は西に落ちても空から離れない。本性を離れることはできないと...
みずなぎ‐どり【水薙鳥】
1 ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥の総称。上面が黒や灰色で腹部が白色のものが多い。翼は細くて長く、風を利用して...
みず‐なし【水梨】
ナシの一品種。果実に水分が多い。
みず‐なぶり【水嬲り】
水をいじって遊ぶこと。水遊び。「—をなすってお嬉しがるはずだが」〈滑・浮世風呂・三〉
みず‐なみ【水波】
1 水面に立つ波。すいは。「池の—たちさわぎ」〈紫式部日記〉 2 ⇒海部(かいぶ)
みずなみ【瑞浪】
岐阜県南東部の市。和食器および輸出向け洋食器を産出。人口4.0万(2010)。
みずなみ‐し【瑞浪市】
⇒瑞浪
みず‐なら【水楢】
ブナ科の落葉高木。山地に多く、高さ30メートルにも達し、樹枝は黒褐色で裂け目がある。葉は大きく、倒卵形で縁にぎざぎ...
みず‐なわ【水縄】
1 「水糸(みずいと)」に同じ。 2 検地用具の一。土地の面積を測るときに用いる縄。
みず‐に【水煮】
[名](スル)魚・野菜などを味付けせず、水だけ、または薄い塩水で煮ること。また、その煮たもの。「たけのこを—する」
水(みず)濁(にご)れば則(すなわ)ち尾(お)を掉(ふる)うの魚(うお)無(な)し
《「鄧析子」無厚から》水が濁ると、泳ぎ回る魚はいない。政治が正しく行われないと、人民は自由で楽しい生活を送っていら...
水(みず)に◦する
1 むだにする。効果を失わせる。「金を—◦する」 2 水に流す。「一切を—◦する」 3 堕胎(だたい)する。「腹の...
水(みず)に流(なが)・す
過去のいざこざなどを、すべてなかったことにする。「これまでのわだかまりを—・す」
水(みず)にな・る
消えうせる。むだになる。ふいになる。水となる。「努力が—・る」
水(みず)に慣(な)・れる
その土地の水を飲みなれる。転じて、その環境になれる。「プロの—・れる」
水(みず)に燃(も)えたつ蛍(ほたる)
水の上を燃えんばかりに光りつつ飛ぶ蛍。「水」と「見ず」をかけ、「燃えたつ」に、感情が激しくわき上がる意をかけて、相...
みず‐にら【水韮】
ミズニラ科の多年生のシダ。流水中や池に生え、ごく短い塊状の根茎が泥底中にあり、葉は線形でニラに似る。夏から秋にかけ...
みず‐ぬき【水抜き】
[名](スル)たまり水などを流し出すこと。また、その所。水の落とし口。
みずぬき‐ざい【水抜き剤】
自動車などの燃料タンク内の水分を排出するための添加剤。イソプロピルアルコールをはじめとするアルコールが用いられる。...
水(みず)温(ぬる)・む
春になって寒さがゆるみ、池や川の水があたたかい感じになってくる。《季 春》「人影の映り去りたる—・む/虚子」
みずの【水野】
姓氏の一。 [補説]「水野」姓の人物水野十郎左衛門(みずのじゅうろうざえもん)水野忠邦(みずのただくに)水野広徳(...
みず‐の‐あわ【水の泡】
1 水面に浮かぶ泡。転じて、はかなく消えやすいもののたとえ。すいほう。 2 努力・苦心がすべてむだになること。「苦...
みず‐の‐え【壬】
《「水の兄(え)」の意》十干の9番目。じん。
みず‐の‐お【水の尾】
海・川で、ある一定の水の流れのある所。船が通うのに適した水路となる。みお。「—について渡れや渡れやと」〈盛衰記・三五〉
みずのお‐の‐みかど【水尾帝】
清和天皇の異称。
みず‐の‐かみ【水の神】
水をつかさどる神。すいじん。
みずのこら【水の子ら】
《原題The Water-Babies》チャールズ=キングズリーによる児童文学作品。1863年刊。煙突掃除の少年を...
みず‐の‐さんじゅうてん【水の三重点】
液体の水と水蒸気と氷が共存する、状態図における一点。絶対温度273.16ケルビン(セ氏0.01度)、圧力610.6...
水(みず)の滴(したた)るよう
美男美女のみずみずしく魅力的であるさまの形容。「—ないい男」
みずの‐じゅうろうざえもん【水野十郎左衛門】
[?〜1664]江戸初期の旗本。名は成之。3千石の家督を継いだが、旗本奴の頭目として無頼の生活を送り、町奴の幡随院...
みずのせい【水の精】
《原題、(チェコ)Vodník》ドボルザークの交響詩。1896年作曲。チェコの詩人カレル=ヤロミール=エルベンの詩...
みずの‐ただくに【水野忠邦】
[1794〜1851]江戸後期の大名。唐津藩主から浜松藩主へ転封。大坂城代・京都所司代などを経て老中となる。将軍徳...
みずのたわむれ【水の戯れ】
《原題、(フランス)Jeux d'eaux》ラベルのピアノ曲。ホ長調。1901年作曲。師であるフォーレに献呈。噴水...
みず‐の‐て【水の手】
1 城中などに飲用水を引き込む水路。また、その水を供給する場所。 2 消火用の水。また、そのための水路。 3 川・...
みず‐の‐でばな【水の出端】
《出水の出はじめの意から》最初は勢いが盛んであるが、じきに衰えることのたとえ。「気短かなれども、それは—のごとく、...
みず‐の‐と【癸】
《「水の弟(と)」の意》十干の10番目。き。
みずのと‐の‐まつり【癸の祭】
毎月癸の日に宮中の陰陽寮(おんようりょう)で行われた祭事。
水(みず)の流(なが)れと身(み)の行方(ゆくえ)
水の流れて行く先と、人の行く末とはどちらもはかり知ることができないということ。人生の定めがたいこと、前途がどうなる...
みず‐の‐はな【水の花/水の華】
1 湖沼や海で植物プランクトンなどが異常に繁殖し、水面の色合いを変える現象。夏に多くみられる。藻類ブルーム。→青粉...
水(みず)の低(ひく)きに就(つ)くが如(ごと)し
《「孟子」告子上から》水が低いほうに流れるように、自然のなりゆきは、止めようとしても止められないことのたとえ。また...
みずの‐ひろのり【水野広徳】
[1875〜1945]海軍軍人・軍事評論家。愛媛の生まれ。日露戦争の日本海海戦を描いた戦記「此一戦」で知られる。の...
みずのへんたい【水の変態】
宮城道雄の箏曲。1902年作曲。小学校の教科書に書かれた気象に関する一節に着想を得て作曲された。いわゆる新傾向の作...
みずの‐まさよし【水野正好】
[1934〜2015]考古学者。大阪の生まれ。大阪府文化財調査研究センター理事長、元興寺文化財研究所長などを歴任。...
みず‐の‐まど【水の窓】
細胞などの生体組織の主成分である水に対して透明で、炭素に強く吸収される電磁波の波長域。波長2.2〜4.4ナノメート...
みずのまもの【水の魔物】
《原題、(チェコ)Vodník》⇒水の精
みず‐のみ【水飲み/水呑み】
1 水を飲むこと。また、そのための器。「—場」 2 「水呑み百姓」の略。
みずのみ‐の‐お【水呑みの緒】
鎧(よろい)の袖の中の板の後方につけた緒。胴の総角(あげまき)に結びつけて袖が翻るのを押さえる。
みずのみ‐ば【水飲み場】
水が飲める場所。水道のあるところや、動物が水を飲むために集まる水辺など。
みずのみばがた‐こうげき【水飲み場型攻撃】
《watering hole attack》特定の組織や個人に対して行われる標的型攻撃の一。攻撃対象が頻繁に利用す...
みずのみばがた‐サイバーこうげき【水飲み場型サイバー攻撃】
⇒水飲み場型攻撃