みょうおん‐ぼさつ【妙音菩薩】
東方の一切浄光荘厳国に住み、霊鷲山(りょうじゅせん)に来て法華経を聴聞した菩薩。美しい声で十方(じっぽう)世界に教...
みょう‐か【妙果】
仏語。善根功徳によって得られるすぐれた果報。仏果。
みょう‐か【猛火】
激しく燃え上がる火。もうか。「—はまさしう押しかけたり」〈平家・五〉
みょう‐かい【冥界】
仏語。 1 死後の世界。あの世。冥途(めいど)。めいかい。 2 六道のうち、地獄・餓鬼・畜生の三悪道。特に、地獄道...
みょう‐かく【妙覚】
《「みょうがく」とも》仏語。 1 真の悟り。仏の無上の悟り。 2 菩薩(ぼさつ)の修行最後の位。菩薩の五十二位・四...
みょうがく【明覚】
[1056〜?]平安後期の天台宗の僧。加賀の温泉寺に住し、悉曇(しったん)学・国語音韻などの研究にすぐれた業績を残...
みょうかく‐じ【妙覚寺】
京都市上京区にある日蓮宗の寺。山号は、具足山。開創は天授4=永和4年(1378)。開山は日実。開基は小野妙覚。四条...
みょうか‐ふう【妙花風】
能で、世阿弥が九段階に分けたうちの第一位(上三位の第一)の芸格。言葉で表せない最高至上の芸の極致。→九位(きゅうい)
みょう‐かん【冥官】
冥界(みょうかい)の官人。地獄の閻魔(えんま)の庁の役人。
みょう‐かん【冥感】
「冥応(みょうおう)」に同じ。「真実の—をきこしめすべく候」〈愚管抄・六〉
みょう‐かん【冥鑑】
「冥見(みょうけん)」に同じ。
みょう‐が【茗荷】
《「めが(芽香)」の音変化という。「茗荷」は当て字》 1 ショウガ科の多年草。地下茎が横に伸び、地上茎は高さ50セ...
みょう‐が【冥加】
1 気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。冥助(みょうじょ)。冥利(みょうり)。...
みょうが‐きん【冥加金】
1 神仏の利益(りやく)にあずかろうとして、また、あずかったお礼として、社寺に奉納する金銭。冥加銭。 2 江戸時代...
みょうが‐せん【冥加銭】
「冥加金」に同じ。「—は沢山に、お心持ちしだい」〈滑・膝栗毛・六〉
みょうがだにのねこ【茗荷谷の猫】
木内昇の連作短編小説集。平成20年(2008)刊行。「茗荷谷の猫 茗荷谷町」のほか、「ぽけっとの、深く 池袋」「庄...
冥加(みょうが)無(な)・し
1 神仏の冥加を受けられない。神仏に見放されている。「兄に向かって弓引かん事、—・きにあらずや」〈古活字本保元・中...
冥加(みょうが)に余(あま)・る
冥加が身に過ぎてありがたい。分に過ぎてもったいない。冥加に尽きる。「—・るもてなし」
冥加(みょうが)に尽(つ)・きる
1 神仏の加護から見放される。「—・きる悪事の数々」 2 「冥加に余る」に同じ。
茗荷(みょうが)の子(こ)
1 ミョウガの花穂のこと。香りがよく、薬味などにする。《季 夏》 2 《1が、出るそばから取られることから》ばくち...
みょう‐き【妙機】
仏語。すぐれた機根。「此世ならぬ霧の香をかぎあてた一瞬の—を」〈石川淳・普賢〉
みょうき‐あん【妙喜庵】
京都府乙訓(おとくに)郡大山崎町にある臨済宗東福寺派の寺。山号は、豊興山。明応年間(1492〜1501)ごろ、山崎...
みょう‐きょう【妙境】
1 景色などのすぐれた土地。 2 芸術・技芸などのきわめてすぐれた境地。
みょう‐きょう【明鏡】
1 曇りのない鏡。めいきょう。「鬼神に横道(わうだう)を正す—の宝なれ」〈謡・野守〉 2 すぐれた手本。「—ヲテラ...
みょう‐ぎ【妙技】
すばらしいわざ。非常にみごとな技術。「柔道の—を競う」
みょうぎあらふねさくこうげん‐こくていこうえん【妙義荒船佐久高原国定公園】
群馬・長野両県にまたがり、山岳と高原を主とする国定公園。碓氷(うすい)峠・妙義山・荒船山・佐久高原・十石峠などからなる。
みょうぎ‐さん【妙義山】
群馬県南西部の山。最高峰は金洞(こんどう)山で標高1104メートル。絶壁・奇岩・怪石に富む。上毛(じょうもう)三山の一。
みょうぎしょう【名義抄】
「類聚(るいじゅ)名義抄」の略称。
みょう‐ぎょう【妙行】
仏語。 1 正しい行為。 2 すぐれた行法(ぎょうほう)。
みょう‐ぎょう【明経】
論語・孝経などの経書(けいしょ)を講究すること。めいけい。
みょうぎょう‐じ【妙教寺】
岡山市にある単立の寺。最上稲荷教の総本山。山号は、竜王山。開創は延暦年間(782〜806)と伝える。慶長6年(16...
みょうぎょう‐どう【明経道】
律令制の大学寮での四道の一。論語・孝経などの経書を学ぶ学科。奈良中期に文章(もんじょう)道・明法(みょうぼう)道が...
みょうぎょう‐の‐いえ【明経の家】
明経道を専攻する家柄。平安中期以降、清原・中原両家および清原家の分家である船橋・伏原両家の世襲。
みょうぎょう‐の‐しょう【明経生】
律令制の大学寮で、明経道を専攻する学生。
みょうぎょう‐はかせ【明経博士】
明経道の教官。平安中期以降、清原・中原両家の世襲。大学の博士。
みょう‐く【妙句】
すぐれてあじわいのある句。また、すぐれてよい言葉や表現。
みょうくう【明空】
鎌倉後期の早歌(そうか)(宴曲)の作詞・作曲者。「宴曲集」「拾菓集」などの撰者。天台宗の僧ともいう。生没年未詳。み...
みょう‐けい【妙計】
すぐれた計略。巧妙な計略。妙策。「—を案じる」
みょう‐けん【妙見】
「妙見菩薩」の略。
みょう‐けん【冥見】
人々の知らないところで、神仏が衆生を見守っていること。冥鑑(みょうかん)。冥覧(みょうらん)。
みょう‐けん【冥顕】
《「みょうげん」とも》冥界と顕界。死後の世界と現実の娑婆(しゃば)世界。「—につけてその恐れ少なからず候」〈平家・三〉
みょうけん‐こう【妙見講】
妙見菩薩を信仰する日蓮宗信者の集まり。
みょうけん‐さん【妙見山】
大阪府北部の豊能(とよの)郡能勢(のせ)町・豊能町と兵庫県川西市との境にある山。標高660メートル。山頂に能勢妙見...
みょうけん‐じ【妙顕寺】
京都市上京区にある日蓮宗四大本山の一。山号は、具足山。元亨元年(1321)日像が創建。京都における日蓮宗最初の道場...
みょうけん‐ぼさつ【妙見菩薩】
北極星を神格化した菩薩。国土を守り、災難を除き、長寿をもたらすとされる。日本では、眼病平癒・安産・良縁のためにこの...
みょう‐げん【明眼】
仏語。物事の真実を明らかに見通せる心の眼。
みょうげん‐じ【妙源寺】
愛知県岡崎市にある真宗高田派の寺。山号は、桑子山。正嘉2年(1258)親鸞(しんらん)の弟子の領主安藤信平が開創、...
みょう‐こう【妙工】
すぐれた細工。また、すぐれた腕の職人。「—の手になる仏像」
みょうこう【妙高】
新潟県南西部にある市。南部は妙高戸隠連山国立公園に指定され、温泉やスキー場が多数ある。平成17年(2005)4月、...
みょうこう‐こうげん【妙高高原】
新潟県南西部、長野県境近くにある高原。妙高山の東斜面に広がり、標高は700〜1200メートル。赤倉・池ノ平・妙高な...