みょう【名/命/明/冥】
〈名〉⇒めい 〈命〉⇒めい 〈明〉⇒めい 〈冥〉⇒めい
みょう【苗/猫】
〈苗〉⇒びょう 〈猫〉⇒びょう
みょう【妙】
[常用漢字] [音]ミョウ(メウ)(呉) ビョウ(ベウ)(漢) [訓]たえ 1 言うに言われぬほど美しい。「妙音/...
みょう【名】
1 「名田(みょうでん)」の略。 2 「名代(みょうだい)」の略。「夫は所の—にさされて」〈虎寛狂・筑紫の奥〉
みょう【妙】
[名・形動] 1 いうにいわれぬほどすぐれていること。きわめてよいこと。また、そのさま。「演技の—」「自然の—」「...
みょう【明】
[名]《(梵)vidyāの訳》仏語。 1 無明(むみょう)の闇を破り、真理を悟る智慧。 2 密教の真言。 [連体]...
みょう‐あさ【明朝】
あすの朝。みょうちょう。
みょう‐あん【妙案】
非常によい考え。すばらしい思いつき。名案。「—が浮かぶ」
みょうあん‐りゅう【明暗流】
尺八の流派名。広義には、普化(ふけ)宗の伝統を守り、古典本曲を伝承する諸派の総称。狭義には、普化宗の本寺である京都...
みょううん‐にょらい【妙雲如来】
密教で、竜猛(りゅうみょう)(竜樹)菩薩の本地である仏。妙雲相仏。
みょうえ【明恵】
[1173〜1232]鎌倉初期の僧。華厳宗中興の功労者。紀伊の人。諱(いみな)は高弁。栂尾(とがのお)山に高山寺を...
みょうえしょうにんいくん【明恵上人遺訓】
鎌倉時代の法語集。1巻。明恵の口述を弟子の高信が筆記。嘉禎4年(1238)成立。仏道修行の心構えや教戒など50余条...
みょう‐えつ【名謁】
⇒名対面(なだいめん)1
みょうえん【明円】
[?〜1199]平安末期・鎌倉初期の円派の仏師。慶派の台頭した時期にあって、円派の伝統的な彫刻様式を伝えた。大覚寺...
みょう‐おう【明王】
1 大日如来の命を奉じ、怒りの相を表し、悪魔を降伏(ごうぶく)して仏法を守護する諸尊。五大明王など。特に、不動明王...
みょう‐おう【冥応】
仏語。知らないうちに神仏が感応して加護や利益(りやく)を授けること。冥感。
みょうおう‐いん【明王院】
滋賀県大津市にある天台宗の寺。山号は、北嶺山。開創は貞観元年(859)。開山は相応。比叡山の回峰行者の参籠所となり...
みょう‐おん【妙音】
いうにいわれぬ美しい音声、また音楽。
みょう‐おん【冥恩】
目に見えない神仏の恩恵。冥加(みょうが)。「これ天照大神の—なり」〈盛衰記・四〇〉
みょうおん‐こう【妙音講】
妙音天を祭って供物を供え、琵琶(びわ)などを演奏した楽人たちの集会。
みょうおん‐てん【妙音天】
弁才天(べんざいてん)の異称。
みょうおん‐ぼさつ【妙音菩薩】
東方の一切浄光荘厳国に住み、霊鷲山(りょうじゅせん)に来て法華経を聴聞した菩薩。美しい声で十方(じっぽう)世界に教...
みょう‐か【妙果】
仏語。善根功徳によって得られるすぐれた果報。仏果。
みょう‐か【猛火】
激しく燃え上がる火。もうか。「—はまさしう押しかけたり」〈平家・五〉
みょう‐かい【冥界】
仏語。 1 死後の世界。あの世。冥途(めいど)。めいかい。 2 六道のうち、地獄・餓鬼・畜生の三悪道。特に、地獄道...
みょう‐かく【妙覚】
《「みょうがく」とも》仏語。 1 真の悟り。仏の無上の悟り。 2 菩薩(ぼさつ)の修行最後の位。菩薩の五十二位・四...
みょうがく【明覚】
[1056〜?]平安後期の天台宗の僧。加賀の温泉寺に住し、悉曇(しったん)学・国語音韻などの研究にすぐれた業績を残...
みょうかく‐じ【妙覚寺】
京都市上京区にある日蓮宗の寺。山号は、具足山。開創は天授4=永和4年(1378)。開山は日実。開基は小野妙覚。四条...
みょうか‐ふう【妙花風】
能で、世阿弥が九段階に分けたうちの第一位(上三位の第一)の芸格。言葉で表せない最高至上の芸の極致。→九位(きゅうい)
みょう‐かん【冥官】
冥界(みょうかい)の官人。地獄の閻魔(えんま)の庁の役人。
みょう‐かん【冥感】
「冥応(みょうおう)」に同じ。「真実の—をきこしめすべく候」〈愚管抄・六〉
みょう‐かん【冥鑑】
「冥見(みょうけん)」に同じ。
みょう‐が【茗荷】
《「めが(芽香)」の音変化という。「茗荷」は当て字》 1 ショウガ科の多年草。地下茎が横に伸び、地上茎は高さ50セ...
みょう‐が【冥加】
1 気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。冥助(みょうじょ)。冥利(みょうり)。...
みょうが‐きん【冥加金】
1 神仏の利益(りやく)にあずかろうとして、また、あずかったお礼として、社寺に奉納する金銭。冥加銭。 2 江戸時代...
みょうが‐せん【冥加銭】
「冥加金」に同じ。「—は沢山に、お心持ちしだい」〈滑・膝栗毛・六〉
みょうがだにのねこ【茗荷谷の猫】
木内昇の連作短編小説集。平成20年(2008)刊行。「茗荷谷の猫 茗荷谷町」のほか、「ぽけっとの、深く 池袋」「庄...
冥加(みょうが)無(な)・し
1 神仏の冥加を受けられない。神仏に見放されている。「兄に向かって弓引かん事、—・きにあらずや」〈古活字本保元・中...
冥加(みょうが)に余(あま)・る
冥加が身に過ぎてありがたい。分に過ぎてもったいない。冥加に尽きる。「—・るもてなし」
冥加(みょうが)に尽(つ)・きる
1 神仏の加護から見放される。「—・きる悪事の数々」 2 「冥加に余る」に同じ。
茗荷(みょうが)の子(こ)
1 ミョウガの花穂のこと。香りがよく、薬味などにする。《季 夏》 2 《1が、出るそばから取られることから》ばくち...
みょう‐き【妙機】
仏語。すぐれた機根。「此世ならぬ霧の香をかぎあてた一瞬の—を」〈石川淳・普賢〉
みょうき‐あん【妙喜庵】
京都府乙訓(おとくに)郡大山崎町にある臨済宗東福寺派の寺。山号は、豊興山。明応年間(1492〜1501)ごろ、山崎...
みょう‐きょう【妙境】
1 景色などのすぐれた土地。 2 芸術・技芸などのきわめてすぐれた境地。
みょう‐きょう【明鏡】
1 曇りのない鏡。めいきょう。「鬼神に横道(わうだう)を正す—の宝なれ」〈謡・野守〉 2 すぐれた手本。「—ヲテラ...
みょう‐ぎ【妙技】
すばらしいわざ。非常にみごとな技術。「柔道の—を競う」
みょうぎあらふねさくこうげん‐こくていこうえん【妙義荒船佐久高原国定公園】
群馬・長野両県にまたがり、山岳と高原を主とする国定公園。碓氷(うすい)峠・妙義山・荒船山・佐久高原・十石峠などからなる。
みょうぎ‐さん【妙義山】
群馬県南西部の山。最高峰は金洞(こんどう)山で標高1104メートル。絶壁・奇岩・怪石に富む。上毛(じょうもう)三山の一。
みょうぎしょう【名義抄】
「類聚(るいじゅ)名義抄」の略称。
みょう‐ぎょう【妙行】
仏語。 1 正しい行為。 2 すぐれた行法(ぎょうほう)。